イヤホン難聴とは?原因と4つの予防策を解説!「一度壊れたら戻らない」リスクから耳を守る方法

知らないうちに進行する!「イヤホン難聴」から大切な耳を守るために

スマートフォンでの音楽鑑賞、オンライン会議、eスポーツなど、私たちの生活に欠かせないイヤホンやヘッドホン。

非常に便利ですが、その使い方によっては、気づかないうちに聴力を失うリスクにさらされていることをご存知でしょうか。

今、世界中の若者の間で問題視されているのが「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)」です。

WHO(世界保健機構)によれば、若者(12~35歳)の約半数にあたる11億人が、難聴になるリスクにさらされていると言われています。

この記事では、難聴が起こる理由から、耳を守る具体的な予防策までを解説します。

イヤホン難聴とは?なぜ聞こえなくなるのか

イヤホン難聴とは、大きな音を長時間、繰り返し聞くことで、内耳にある音を電気信号に変える役割を担う「有毛細胞」が徐々にダメージを受け、壊れてしまうことで起こる難聴です。

イヤホン難聴のメカニズム

音の振動は内耳の蝸牛にある繊細な有毛細胞によってキャッチされます。しかし、大きな音に長時間さらされると、この細胞が疲弊し、傷ついたり抜け落ちたりしてしまいます。

残念ながら、一度壊れてしまった有毛細胞は二度と元には戻りません

イヤホン難聴の進行の特徴

この難聴の最も怖い点は、ゆっくりと進行することです。

  • 初期には自覚症状がほとんどなく、「聞こえにくい」と感じ始めたときには、すでに難聴が進行しているケースがあります。
  • 高音域(特に4000Hz付近)から聞こえにくくなる傾向があります。
  • 耳が詰まった感じ(耳閉感)や耳鳴りを伴うこともあります。

WHO(世界保健機関)は、世界の若者(12〜35歳)の約半数にあたる11億人が、難聴のリスクにさらされていると警鐘を鳴らしています。

イヤホン難聴「あなたの聞き方は安全ですか?危険な音量と時間」

難聴のリスクは「音の大きさ(音圧)と曝露時間」で決まります。

日常生活で目安にしたいWHOの許容基準を見てみましょう。

対象 許容基準(安全に聞ける目安)
若年者(15〜34歳) 75dBで1週間あたり40時間未満
成人 80dBで1週間あたり40時間未満

例えば、会話程度の音量が60dBですが、85dB以上の音を聞く場合、時間とともに難聴の危険が高まります。

音圧 成人の許容時間(1週間あたり) 備考
80dB 40時間 危険のボーダーライン
83dB 20時間 3dB大きくなると許容時間は半減
90dB 4時間 芝刈り機

90dB(非常に大きな音)で聞き続けると、たった4時間で危険水準に達します。

イヤホンは耳の奥に直接音を届けるため、特に注意が必要です。

今日からできる!イヤホン難聴を防ぐ4つの予防策

大切な聴力を守るために、ヘッドホン・イヤホンを使う際には次の4つの習慣を徹底しましょう。

① 音量は上げすぎない!60%ルールを守る

  • 音量を上げすぎるのは厳禁です。目安として、最大音量の60%以下に設定しましょう。
  • 周囲の会話が聞き取れる程度の音量であれば、安全なレベルとされています。
  • スマートフォンの設定で、最大音量を制限するボリュームリミッター機能を活用しましょう。

② 連続使用は避ける!耳を定期的に休ませる

  • 有毛細胞を酷使し続けないことが大切です。
  • 1時間に10分程度はイヤホンを外し、耳を完全に休ませる時間を設けましょう。

③ ノイズキャンセリング機能を活用する

  • 電車内や街中など騒がしい場所では、周囲の騒音に負けないように無意識に音量を上げてしまいがちです。
  • ノイズキャンセリング機能付きのイヤホン・ヘッドホンを使えば、音量を上げすぎずにクリアな音を楽しむことができます。

④ 少しでも違和感があればすぐに受診する

  • 大音響を聞いた後や、耳鳴り、聞こえの悪さを感じたら、初期の対応が重要です。
  • 症状が急に悪化した場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

音楽やゲームを楽しむためにも、「安全に音を聞く習慣」を身に付け、大切な聴覚を守っていきましょう。


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