最近、「聞こえ」について考える機会が増えていませんか?
難聴と聞くと、高齢になってから始まるものというイメージが強いかもしれません。しかし、実は「聞こえの衰え」は、多くの方が無自覚のうちに、40歳代から静かに始まっていると言われています。
働き盛りで多忙を極める世代に忍び寄る「聞こえの壁」。そして、若年層が直面する可能性のある「若年性難聴」の実情と、現代ならではのリスクである「イヤホン難聴」について解説します。
「40代から始まる」加齢性難聴の現実
多くの方が「聞こえにくい」と自覚するのは60歳前後ですが、聴力の老化現象はもっと早く、40歳代から始まっています。これを「加齢性難聴」と呼びます。

加齢性難聴の特徴は、高音域から聴力が低下し始めることです。
- 初期の症状:日常会話で使われる音域(中音域)の聞こえは保たれているため、本人は難聴を自覚しにくいのが特徴です。
- 周囲のサイン:周囲から「テレビの音量が大きいよ」「よく聞き返されるようになった」と言われて、初めて気づくケースも少なくありません。
- 症状の進行:「聞こえる」けれど、会議中のざわつきの中で人の声だけが「聞き取れない」といった、会話の理解に支障が出始めます。
難聴は、コミュニケーションの機会を減らし、ひどくなると認知症の最大のリスク要因の一つとも考えられています。40代からの小さなサインを見逃さないことが大切です。
※厚生労働省では、団塊の世代が75 歳以上となる2025 年を見据えて、「認知症施策推進総合戦略」新オレンジプランを策定し、その中で「認知症の発症予防の推進」として以下をあげています。
- 認知症の危険因子:加齢、遺伝性のもの、高血圧、糖尿病、喫煙、頭部外傷、難聴
- 防御因子:運動、食事、余暇活動、社会的参加、認知訓練、活発な精神活動
若い世代を襲う難聴:若年性難聴の実情
加齢とは別に、40歳未満の若い世代で発症する難聴もあります。原因や経過は様々ですが、特に注目すべきなのは、現代人に急増している「イヤホン難聴」、そして突発的に発症する「突発性難聴」です。
現代の難聴リスク:「イヤホン難聴」(騒音性難聴)
近年、通勤中や仕事中など、日常生活でイヤホンやヘッドホンを使う機会が劇的に増加しています。これにより、大音量・長時間の音響曝露による「イヤホン難聴」が深刻な問題となっています。
- 原因:大きな音に長時間さらされると内耳の蝸牛という器官にある有毛細胞(毛先で振動をキャッチして電気信号変換し神経から脳へ)が疲れ果てて傷ついたり、毛が抜け落ちたりして、音の振動をキャッチできなくなっていきます。
- 症状:何年もかけてゆっくりと聞こえにくくなっていきます。自身では自覚しにくく、「聞こえにくい」と感じた時には進行していることもあります。
予防のポイントは「音量をあげすぎない」「定期的に耳を休める」
- 音量を上げすぎない:最大音量の60%以下の音量、またはまわりの会話が聞き取れる程度の音量に
- 耳を休ませる時間:1時間に10分くらいは耳を休める。
「難聴」のリスクを生む、危険な音量とは | NEWS | Hear well Enjoy life. – 快聴で人生を楽しく – | 日本耳鼻咽頭科学会
突発的に発症:「突発性難聴」
これは若年層に限った病気ではありませんが、ストレスや過労が関与するとされ、働き盛りの世代にも発症しやすい難聴です。
- 症状:ある日突然、片方の耳(まれに両耳)の聞こえが悪くなる。耳鳴りやめまい、閉塞感など、聞こえ以外の症状を伴うこともあります。
- 治療:治療が遅れるほど治りにくく、すくなくとも発症から2週間以内、できれば1週間以内に治療を開始することが望ましいとされています。
聞こえのサインを見逃さないで!
「まだ若いから大丈夫」「気のせいだろう」と放置することで、難聴は静かに進行し、生活の質(QOL)を大きく低下させてしまいます。
ご自身やご家族に、以下のようなサインがないかチェックしてみましょう。
- テレビや音楽の音量が以前より大きい
- 騒がしい場所で、人の話を聞き返すことが増えた
- 「ジーッ」や「キーン」という耳鳴りが続いている
- イヤホンで長時間、大きな音を聴く習慣がある
- 耳だれや耳の詰まった感じが続いている
- ある日突然、片耳が聞こえなくなった(⚠️緊急性の高いサイン!)
難聴は、放置すると認知機能への影響も懸念されます。聞こえに少しでも不安を感じたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診し、聴力検査を受けることが、早期発見・早期対応の鍵となります。特に突発性難聴が疑われる場合は、一刻も早く医療機関を受診してください。
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